自民党終わりの始まり
石破政権が誕生しましたが、その初めての支持率は「51%」でした。
この世論調査は読売新聞とNNNの緊急世論調査によるものです。
この支持率51%という数字は2006年以降ではワースト2位という低い数字になります。
最低の支持率だったのは、麻生さんが新総理に就任した2008年のことでしたが、その支持率は「50%!」でした。
新石破政権の支持率は、最低だった麻生政権誕生時とたった1%しか変わらないということなんですね。
麻生政権はその後も国民の支持を得られることもなく、皆さんもご存じの通り2009年8月に行われた総選挙で当時の民主党に敗れ、惨めにも政権を明け渡すことになりました。
石破政権は麻生政権発足の支持率とほぼ変わらないわけですから、とにかく今の自民党は「やばい!」ということが言えるわけです。
そもそも「自民党には危機感が全くといっていいほど無い」と私は思っています。
自民党総裁選挙は、テレビのニュース番組でも、YouTube等のインターネットでも大きく取り上げられていました。
裏金問題で国民から大きく信用を失っていた自民党にとっては、大きなチャンスだったのです。
選挙活動の当初、マスコミも大きく取り上げて人気のあったシンジローは頭が悪いのがすぐに国民に浸透してしまい、人気はわずかな期間で凋落してしまいました。
一方、高市早苗さんは、選挙活動の中、発言する度に評価を高めていったことは事実だと思います。
その証拠に、高市さんは総裁選挙の第一次選挙では自民党の党員から多くの支持を集めて、当初1位を予想されていた石破さんを抑えてトップになりました。
次の大きな選挙を考えれば、自民党はただでさえ厳しい状況なのですから、国民の評価を大きく上げた高市さんを新たな総裁にして、高市政権で新たな選挙に臨むのが当たり前だと私は思います。
しかし、岸田前首相は、対中国でしっかり危機感を持ち安全保障や経済成長戦略で明確な主張を持つ高市さんを嫌い、決選投票では自分の息のかかった議員全員に、多くの自民党議員から嫌われている「石破に入れろ!」と命じたと言われています。
おそらくそういうことなのでしょう。
その結果、決選投票では、石破さんが僅かな差で高市さんを抑えて、自民党総裁に就任したわけです。
未だに国民の評価を二の次にして、党内でこんな権力争いをしている自民党が、来る27日に行われる衆議院選挙で勝てると思いますか?
しかも、来年夏には参議院選挙も控えています。
私は今回の衆議院選挙で自民党は大敗し、そのまま大きな変化が無ければ参議院選挙も勝てず、政権を立憲民主党に明け渡たすことになるのではと思います。
どうも自民党というか岸田一派は、石破政権を短期間で終了させ、この度石破政権で選挙対策委員長に就任したシンジローを時期首相にするべく動いているようです。
今月行われる衆議院選挙で選対委員長のシンジローを前面に出して、好感度を高めて何とか選挙を勝ち取ろうとする戦略のようです。
岸田一派がどのように考えて、どのように動くかは、岸田前首相の勝手ですが、岸田さんも自民党が政権を握っていることを前提として考えていることは間違いないでしょう。
だけどこうした考え方は、あまりにも国民というか自民党支持者を無視し過ぎた考え方だと私は思います。
一方の立憲民主党の党首となった野田さんですが、従来の立憲民主党の党首とは異なり、政権奪取にやる気満々です。
野田さんは一度首相になりましたが、野田政権はわずかな期間で終了し、安部さんが党首だった自民党に政権を譲ることになりました。
野田さんには、以前の政権でやり残したこと、やりたくてもやれなかったことがあるのでしょう。
このままだと私自身は決して望んではいませんが、自民党から立憲民主党に政権が移行してしまうだろうと思っています。