アメリカの抑えが効かないイスラエル
イスラエルはガザ地区をがれきの山にして、今はヨルダン川西岸地区を攻撃すると共にレべノン南部のヒズボラ支配地区を攻撃しています。
ガザ地区を支配していたハマスもレバノン南部のヒズボラもイランから支援を受けていますが、トップを含めたあらかたの両組織の幹部はイスラエルの特殊攻撃によって既に殺害されています。
イスラエルのスパイ組織であり特殊攻撃を行う「モサド」という組織は、本当に滅茶苦茶強い!
宿敵イラン国内にもモサドはがっちり食い込んでいるのです。
ハマスのトップ、最高幹部であったハニヤ氏も7月末、イランのテヘラン訪問中にイランが用意した宿泊施設滞在中に、ピンポイントのミサイル攻撃を受けて殺害されてしまいました。どう考えてもハニヤ氏を殺害したのは「モサド」に他ありません。
イランとしては他国から招いた賓客を自国の国が用意した施設でモサドに殺害されたのですから「面子丸つぶれ」です。
「特別部隊を組成して、イラン国内に隠れているモサドのスパイを見つけ出して排除せよ!」
イラン政府としては、当たり前にこうした動きになります。
ところがですよ!
何と、そのイラン国内に潜んでいるモサドを排除するために組成された特殊部隊のリーダーに選ばれた人自身がモサドだった!
今月4日の中央日報が報じています。
ここまでイランがイスラエルにやられちゃうと、もう子どもと大人の喧嘩です。
だけどイランには最強の武器があります。
イランは、どこまで進んでいるか不明ですが、「核兵器」を開発しているのです。
イランに核ミサイルなんて放たれてしまったら、イスラエルも大変なことになります。
イランに入り込んでいるモサドがどこまでイランの核兵器開発を把握しているのか?わかりませんが、、
イランがそこまではしなくても、ペルシャ湾を封鎖してしまったら、日本にもアメリカにもサウジやUAE等から輸出される原油が入らなくなってしまいます。
こんなことになったら日本もアメリカもインフレが急激に進むのは必至として、世界経済全体がとんでもないことになってしまうわけです。
だからアメリカのバイデン大統領は、必死にイスラエルのネタニヤフ首相に対して、少し攻撃を控えるよう要請を重ねていますが、イスラエルのネタニヤフ首相は、完全に「馬耳東風」です。
そりゃそうですよね?
ネタニヤフ首相としては、バイデン政権は間もなく終焉ですし、イスラエルの秘密組織モサドは完全にイランに入り込んでいるほど優勢なのですから、今のアメリカの大統領の意見なんて自分の思惑と違っていたら、聞き入れるわけがありません。
それではアメリカの次期大統領に就任する可能性が高まったトランプさんは何て言っているのか?
「(どうせイスラエルがイランを攻撃するのなら)イランの核兵器開発施設を攻撃せよ!」
こうなるとネタニヤフ首相はためらいなくイランを攻撃できますよね?
ネタニヤフ首相としては、バイデン政権なんてもう終わるのですから気にすることないし、そもそもバイデン大統領はプーチンとか習近平とか世界の指導者から以前から完全に舐められていますし、万が一、カマラハリスが新大統領になったところで同じことです。
加えて新大統領就任の可能性が高まったトランプさんもイスラエルのイラン攻撃を否定していないわけです。
イランもここのところイスラエルに好き放題やられてますから、報復措置としてイスラエルに2回ほどミサイルを撃ってきましたが、人口密集地を避ける等かなり遠慮した攻撃を行ってきました。
しかし、イスラエルのネタニヤフ首相はイランを本気で降伏させるほど本気で攻撃するほどの強い意志を持っているようです。
これで又大きな戦争に発展する可能性が高まってきました。