ゼレンスキーが猛抗議!
小国ながら、自国に侵攻してきたロシアとの戦いを果敢に続けているウクライナですが、ゼレンスキー大統領が、今月14日にとても聞き流すことができない声明を公表しています。
「北朝鮮はロシアに武器だけではなく、人まで派遣している!」
共同通信が報じていますが、ゼレンスキー大統領は詳細までは述べなかったものの、北朝鮮がロシアに人(≒兵士)を派遣していることは間違いないと断言しています。
加えて、ウクライナ当局の調査によるものと思いますが、非常に詳細な情報はあるとゼレンスキーが発言したことも報じられています。
ゼレンスキー大統領は、他にもいくつかの国が戦闘の長期化に加担していると指摘し、「誰であれ、ロシアを助ける者には厳しく対処する」と警告しています。
まぁこれは中国のことなのでしょう。
既にウクライナメディアは、今月始めにウクライナ軍のミサイル攻撃により、北朝鮮の士官が6名死亡したことを報じています。
イギリスのガーディアン紙は、北朝鮮軍が数十名の技術者をロシア軍の戦線後方に派遣し、北朝鮮の短距離弾道ミサイルによりロシアの攻撃を支援していることも報じています。
北朝鮮のことは後に回すとして、まずこの記事を読んで私が感じたことは、「ロシアはウクライナに勝利するかどうかは別として、かなり弱っているよなぁ!」ということです。
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ侵攻を始めた当時は、中国に軍事も含めた全面的な支援を求めました。
しかし習近平は、国際的な批判やロシアに厳しく対処する国からの経済制裁を恐れて、ロシアには経済的な支援こそすれ、あからさまな軍事支援はしてこなかったわけです。
プーチン大統領が、つれない中国の次にターゲットにしたのが北朝鮮です。
北朝鮮は、何はともあれロシアの核兵器技術や超音速ミサイル技術も「喉から手が出るほど」欲しいわけです。
北朝鮮ほど人命の価値が軽い国もあまり世界には無いでしょうから、ロシアで北朝鮮人が何人死のうが、金正恩は気にもならないでしょう。
金正恩からすれば「我が国が全面的にロシアを支援いたします!」ということになるのでしょう。
プーチン大統領からすれば「ウクライナはアメリカはじめヨーロッパの国から、とてつもない軍事支援を受けているじゃないか!ロシアが他国から軍事支援を受けて何が悪いんじゃ~!」ということなのでしょう。
だけどね、いくらウクライナの背後でアメリカがロシアを挑発していたといっても、先に手を出して、ウクライナに侵攻を命じたのは、プーチンさんあなたですよね?
ということになりますよね?
北朝鮮はロシアに兵士まで支援するのではないか、ということを私は過去一度だけ指摘したことがありますが、その良し悪しは別として、「ロシアは北朝鮮のような小国に救いを受けるほど弱体化したのか」というのが私の思うところです。
アメリカのトランプさんは、「私なら一日でウクライナとロシアの戦闘を終わらせることができる」と豪語していますが、本当に今の弱体化したロシアならば、トランプさんのような交渉の天才ならばそんなに難しいことではないのではないか、とも思えてしまいます。
ここのところウクライナはロシア国内に爆弾を積んだドローンを飛ばして、ロシア軍の弾薬庫等をバンバン破壊しています。
ロシア軍の弾薬庫の被害は、少なくても通常の戦闘で使用される弾薬3カ月分とも言われています。
まだロシアのウクライナ侵攻は出口の見えない戦いが続いていますが、そろそろ何らかの方向が見えてきたのかな、と私はゼレンスキーの記事を読んで感じました。