シンジロー、サナエに塩を送る
自民党の総裁選挙でマスコミは大盛り上がりです。
POINT
総裁選には、9名も出馬していますが、最終決戦の2名に残れそうなのは、小泉進次郎、高市早苗、石破茂の3名に絞られたようです。
石破茂は、過去度々自民党政権がピンチに陥った際に、その都度、身内にも関わらずに「後ろからバッサリ!」をやってきた人ですので、自民党国会議員からは人気がありません。
だからこの人が総理大臣になる可能性は極めて低いようです。
マスコミが報じるに、9名の立候補者の中で、一歩抜けていると思われるのは小泉進次郎です。
その進次郎が掲げた政策の主なものは「雇用制度改革、選択的夫婦別姓、同性婚の承認」でしょう。
私は、考え方としては保守派支持ですが、多くの保守派が断固反対する夫婦別姓とか同性婚の認可に関しては特に反対する気持ちはありません。
その理由は「選んだ人の責任」だからです。
夫婦別姓を選択して、2人の間に生まれた子どもがどちらの姓を名乗るかで悩んでも、それは別姓を選択した夫婦の自己責任、同性婚においても2人で決めたことですから2人の責任だからです。

「そんなもん、したい人の好きにすりゃいいじゃない」と思ってます。
しかしながら、今回の総裁選で進次郎が掲げた政策の「雇用制度改革」はいけません。
私は断固反対ですし、あまり賛成する日本人はいないと私は思ってます。
進次郎はこう言います。
POINT2
「今の日本では約4割の人が契約社員や派遣社員として働いている。この人たちは正社員に比べて給与面や福利厚生面で正社員とは明らかに差をつけられている(これは異論ありません)。だから正社員を解雇しやすくして契約社員、派遣社員との格差を解消するのだ!」
要するに正社員のクビを容易にするということです。
しかしですよ、20年以上前の「終身雇用」が当たり前だった時代ならいざしらず、今の日本はG7(先進国7か国)の中でも、日本は企業の正社員の解雇はそんなに難しい国ではないのです。
今の日本では、企業が正社員を解雇したいと思えば、基本的に「1か月前告知、1か月分給与上乗せ」で済んでしまうのです。(他に退職金とか経過で賞与とかあります)
進次郎は、自民党総裁選挙出馬を宣言する会見で、企業の正社員解雇をさらに容易にする雇用制度改革を声高らかに公約として主張してしまいました。
その後、自民党総裁選挙に立候補する自民党議員全員が揃った会見において、進次郎は高市早苗さんから、進次郎が公約とした雇用制度改革を「柔らかな口調」で「日本の解雇基準はG7の中でも中ぐらいなのよ」とたしなめられていました。
もっとすごかったのは丸山島根県知事さんです。
POINT3
この人、今話題の斉藤兵庫県知事を「関係者が2人も亡くなっていて、道義的責任は無いとは何事だ!」と強く怒っていた人です。
「日本の若い人たちは、結婚したくてもお金がないから結婚できないという人たちは少なくない。その上で企業の解雇基準を下げてさらに社員のクビを切りやすくしたら、国民の不安を煽るだけ。シンジローは何を考えとるんじゃー!」と怒り心頭で会見していました。
小泉進次郎は、自分自身で調査研究を積んだ上で雇用制度改革を公約としたのではないのでしょう。
それは会見を見ていても明確に感じられました。
ただ「若くて」「さわやかで」「顔が良くて」「アメリカ(バイデン政権)のいうことをよく聞く」、とっても便利な総理大臣候補ということで、ただ持ち上げられているのは明らかです。
しかし今の自民党は岸田首相の無能ぶりもあり、元々支持は底辺をさまよっているのです。
こんな薄っぺらい人が首相になっても、その後が大変です。
自民党の議員さんたちは、こうしたことをよく考えないと、「わが身に災いがふりかかる」ということをもう少し考えた方がいいのでは、と私は思います。
まぁ「余計なお世話」なんでしょうけど、、