明らかに株と為替は転換点を迎えたようです
ここのところの円高と株安は、ニュースでも大きく取り上げておりますので、皆さんもご存知のことと思います。
アメリカの株式市場は、テック株ばかりが牽引し、他業種の株価は横ばいが続いていましたが、テック株も流石に上がり疲れてきたようです。

テック株の中でも、AI関連株がバブル化していましたがAI関連株にも今後本当に売上が上がっていくのか?逆に期待倒れで終わってしまうのか?
正直まだ不明な銘柄まで株価は上昇していました。
バブルといえば、まだ私が証券会社の上場準備をお手伝いする部署で働いていた頃、「ITバブル」というものがありました。
ある日、会社の役員さんから依頼があったとのことで、私が所属する部署の部長から「まだ会社設立前なんだけど、○○さんという方がお前を訪ねてくるから、新会社の資本政策の相談に乗ってくれ!」と言われたことを思い出します。
○○さんが私を訪ねて来られ、私の前で、おもむろにA 3の新会社資本政策が記載された資料を広げて、新会社の資本政策の説明がありました。
まだ会社もこれから作るというのに、最初の受け入れる資本の株価が、なんと1株1千万円だったんですよ!
私が○○さんに「この1千万円はどなたが出資して下さるのですか?」と尋ねたところ、○○さんは何とおっしゃられたか?

「これからベンチャーキャピタルを回って出資を仰ぐのです。
今はIT企業ならいくらでもお金は出してくれるはずです」
私は「いい大人が無茶言うなぁ」と心の中で思いながらも、一応は役員さんの紹介もあるので、それは口にせず「1株1千万円の理論的な根拠は何ですか?」と○○さんに尋ねました。
そしたら○○さん、こうおっしゃいました。

「光通信だって株価が何十万円もしてるんだから、まだ資本の小さいIT企業の株価が1千万円なんて安いもんでしょ!理論的な根拠なんて必要あるのですか?」
と自信満々でお答えになりました。
「兎にも角にも株価の理論的な根拠は説明できるご準備はされた方がよろしいかと思いますよ」とか何とか言って、○○さんにお引き取りいただきました。
バブルというのはこんなものなんです。
○○さんの資本政策は、叶わなかったと思いますが、やはりバブルというのは人を狂わせる面があるのでしょう。
アメリカはまだ景気の減退が明確にはなってはおりませんが、中国も欧州も景気減速が明確になっています。
アメリカでは、短期金利が5%超と高い状態が1年以上続いているのですから、経済がこのまま維持し続けるわけがない、と私は思ってます。
アメリカ大統領選挙に話しを変えますが、アメリカの民主党は、バイテン大統領が出馬を辞退して、副大統領のカマラハリスさんに代表候補が変わりました。
アメリカの大手マスコミは「世論調査でハリスはトランプを逆転した」とか大騒ぎして、どうしても民主党のカマラハリスを勝利させたいようです。
POINT
しかし、大統領選挙までまだ3ヶ月もあります。
この間にAI関連のバブルがどうやら崩壊しそうです。
AIバブルが崩壊すると、アメリカの株式市場全体に大きな影響を与えます。
今の政権を握っているのは民主党ですから、バブル崩壊により株価が下落すると与党民主党への風当たりが強くなるのは目に見えています。
まぁカマラハリスが大統領は無いだろう!
私はこう思います。